まるで流行の波に乗るかのような…
「流行っている」ことに価値や安心感を求めるような性分でもないですし、逆に「流行っているから」嫌だと思うほどひねた根性もなくなりました。
しかし、流行していると目につく機会が増え、魅力を感じることがありますよね。
M-47はそのアイテム自体の魅力もさることながら、高騰の具合も注目度が高いですね。
「流行」や、「プレミア」、「ヴィンテージの枯渇」など、服自体とは別の、副次的な要素パンパン。
抱くイメージは、期待やら不安やら余計な?知識やらで膨らみ続け…
セールにかかったのをいいことに、購入を決意。
パンっと弾けたような勢いに任せてみました。
他のフランス軍パンはこちら
概要
French army M-47 pants
近年のヴィンテージブーム、ワイドパンツの市民権獲得、メディアでの絶賛…
様々なファッション界での空気間を含み、価格が上昇しているこちら、ヨンナナ。
いくつかのエピソード
- マルジェラが、裏返しにして縫製技術を褒め称えた
- ディテールによる年代判別の趣
オモシロさが溢れる服だとは思っているので、「ファッション」を趣味として捉えたときに、そりゃ、人気がでるよなというイメージ。
そうなると、このあたりの塩気を抜いた「レプリカ」はやはり人気は落ちるのでしょうか?
ディテール
平織り
この個体の、始めに特筆するべき話題は生地が「平織り」であること。
基本的には、前期型のツイル(綾織)と後期型のヘリンボーン(杉綾)に、分類されるのでちょっぴり亜種。
これは、任務と派遣先によるちがいらしいですね。
47…つまり、「1947年」以降の情勢から考えるに、恐らくベトナム辺りの亜熱帯のためのものだとされています。
通気性がよいので、夏でも履けます…といいたいところですが、元々ワイドなパンツなのでそこまで「夏向き」を推せないかな。厚みもありますし。
厚みのあるコットン生地は、ザラリとした質感。
軍パンらしい生地で触れていて満足感高めです。
触れたことあるツイルより好きかも…
水を含むと物凄く重くなります。
サイズは33
前(十の位)の「3」はレングス。
後(一の位)の「3」はウエスト。
巷に出回る「35」「45」よりは、ウエストが小さめです。
実寸はウエストが84cm位。
トップボタン
先程も話題にあげた年代判別に機能するディテール。
トップボタン2つは一応前期に所属します。
コーディネート
Shirt:Brooks brothers
洗い晒し。
平織りで、ザラリ系生地であるオックスフォードと合わせると装いに統一感が出て好きです。
引き合いに出すのは、同じくワイドカーゴの定番m-65。
M-65は膝のプリーツがあったり、ポケットが全てフラップポケットだったりと「武骨」「アクティブ」な印象。
対して、M-47はすっきりとしたイメージですね。
このへんがフランスの美意識…と評価されているのでしょう。
サイドから見るとポケットがアクセント。
それにしても、レングス「3」はロールアップが必要ですね。
足長くなりたい。
まとめようナ
渇望の末の購入…というよりは、「興味はあったけど…」からの好機での購入。
その割に、満足度は高めです。
体感し、所有して再確認しましたが「流行」で終わらせるにはモッタイナイアイテムですね、やはり。
果たしてこの人気はバブルなのでしょうか。
定番のカーゴパンツで、ヴィンテージ…
価値が下がることはないでしょう。
いつか、シルエットのブームが「スリム」の復権の折、メルカリ辺りで出回らないな…と期待しているのでした。