さまざまな「洋服の自分加工」を試している当ブログ。
じわじわと次の準備を進めていたところ、拝読しているBLOG【1978-アラフォーからの一生モノ探し-】でも、染め物の記事がありました。
筆者の斉藤さん。は、ポケットチーフを染められるのをシリーズ化しております。日本酒でも、染められるんですね。引き続き、楽しみにしております。
さて、この記事に感化され、準備を進めていたものを決行。今回は「墨染め」に挑戦しました。
染めるのはラコステの長袖ポロ
今回はこのLACOSTEのL1312を染めたいと思います。
というのも、
- それなりに着て、やや毛羽立ってきていること
- 白のLACOSTEはまだあること
が、理由です。
一応タグ。こちらは90Sであろうと思われます。
目標は「文字通り」チャコールグレー。これまでの染めの経験から、恐らくは真っ黒にはならないはず。風合いのある濃いグレーを目指します。
染料は墨滴
今回はこちらの墨汁を使用します。
もっと安いのもあるのですが、それらはなにやら「洗濯で落ちる」「乾きが早い」とのこと。これらは、合成樹脂による成果なのですが、染めについてはマイナスに作用しそう。というわけで、昔ながらの墨と膠(にかわ)で出来ているこちらをチョイス。
自分で服を染めよう
タンパク質処理
紅茶染めの時にも書きましたが、衣類はそのままだとなかなか染まらないので、タンパク質処理が必要です。 今回も例によって薄めた牛乳で行います。豆乳がいいらしいんですが、気づいた時には時既に遅し。今回は、牛乳で。
ポイントとなるのは、濃度。正直そんなに濃くなくてよいです。2~3倍くらいに薄めましょう。代わりに、30分くらいしっかりとつけましょう。
墨染め開始
さて、薄めた牛乳に浸し、時間のたったポロシャツを、煮たった墨汁に静かに投入。
菜箸でかき混ぜながら一時間ほど。大分黒くなったのかな?この段階の見た目は、本当に当てにならないのです。この後ものすごい色落ちしますから。
色々染めを行ってきましたが、墨は黒いのでより色づきが分かりにくいです。また、温めると墨の匂いがひどいので換気扇を回したり、窓を開けるなどの換気対策をお勧めします。
色落ち止め
今回は塩ではなく、ミョウバンを使い、色落ち止めを。こちらの方が発色が良いのだとか。薬局で安く買えるのでおすすめです。
めんどくさければ、こちらのリンクからどうぞ。
すすぎはしっかり
一度冷水でじゃぶじゃぶとすすぎます。洗う水が透明になるまで行うのですがこれがまた…長い。結構な時間をかけて、すすぎました。大きめのバケツに水をためて洗うと楽チンです。
2回目の煮込み&すすぎ
2回目の煮込みです。手順は同じですがよりしっかり定着させるため、染めを繰り返します。一応、ワニも真っ黒です。今回は20分くらい煮込みます。
乾燥
脱水を行い、日陰干しです。しかし、この段階でやや手に墨がつくことが発覚。
迷いましたがそのまま乾燥。…したのが、いけなかった。
乾いたポロシャツはガビガビ。墨が残っていたのでしょう、不自然な固さに。
すすぎ3回目&日陰干し
というわけで、再度すすぎます。今度は念入りに行い、さらに最後に柔軟剤で仕上げ
結構多めに、柔軟剤を使用しました。ここで、色落ちがひどいですが、そのことを織り込み済みで先にしっかりと染めておいた方が良いでしょう。
その後再度日陰干しにし、しっかりと乾くまで待ちます。このとき、直射日光が当たるとガビガビするので注意です。
完成
しっかりと染まりました。微妙な濃淡がでており、着続けて洗いを繰り返せば微妙な風合いがでそうです。
最終的にワニさんは、こんな感じ。真っ黒にはなりませんでした。
着画はこちら
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ショートパンツと合わせていますが、光の加減で微妙な濃淡が生まれいい塩梅。まさに文字通りの「チャコールグレー」です。
まとめようナ
今回は、非常に時間がかかりました。しかし、結果としてはまぁまぁといったところ。
もっと濃くしたければ、染めの回数をもっと増やすか、色々な色を混ぜるかですね。
玉葱やコーヒーの染めのほうがすすぎは簡単だし、ガビガビしてしまうことが少なかったです。
- 根気強い
- 風合いのある服が欲しい
- 子どもの宿題で墨滴が余っている
なんて人は、こちらの染めに挑戦してみては?
次は何を、どう染めようかな。