久しぶりに靴を購入しました。
自身にとって、初となるセミブローグ。
フルブローグは好きなのに、セミブローグを所有していないのは我ながら意外です。
さて、今回購入したのは人気のJ.M WESTONです。
ちょっと変わったデザインになるので、少しずつ見ていきましょう。
他のJ.M WESTONの靴はこちら
概要
J.M WESTON 579
通称「ジスカール」と呼ばれるこちらの靴は、いつだったかインターネット上の情報でその存在を知りました。
おそらく300を購入する前であったと思います。
縁あって、マイサイズと思われる個体が出品されていたので購入しました。
J.M WESTON 579(ジスカール)とは
すでに廃盤になっているこのモデルは、ファンも多く復活を望まれる声も多いようです。
この「ジスカール」という通称については、同ブランドの名品「ハント」の通称が「ドゴール」であることに対するものでしょうか。
この後見ていきますが、独特のディテールの集合体であるにもかかわらず絶妙なバランスで構成されるデザインが人気のゆえんであると考えます。
全体的なフォルムとレザー
セミブローグというデザインはそもそも、ドレッシーにもカジュアルにも振れる汎用性の高さが魅力。
上品さと合わせやすさを兼ね備えていますね。
なお、この靴については、
- 外羽根
- ダブルソール
- 太めの紐
などの要因よりカジュアルに振られています。
そのため、洗練された300やシンプルな180など他のWESTONに比べ重く感じたり、ハントやゴルフのような洗練されたカジュアルとも違う、野暮ったさを感じます。
しかし、なかなかどうしてこのバランスが面白く。
くどくなりそうな癖のあるディテールを上手く調和させているところが、いまだ多くのファンを有する由縁ではないのでしょうか。
レザーは…
このモデルにはBlackも存在しますが、今回所有に至ったのはブラウン。
レザーもややムラ感のあるものです。
確信は得られませんが旧ロゴ時代のものであることからデュプイ社のものでしょうか。
革質は「バツグン」とは言えない気もしますが、十分な上質さ。
普段使いするには十分です。
7分仕立て
さて、ジスカールについて調べていると出てくるのがこの「7分仕立て」
10分をフルハンドソーンでの製作、9分は底付けはマシンなど、手仕事の割合により変化するものですが、この7分というのはどこまでなのでしょうか。
ディテール
メダリオン
キャップトゥに配列されるメダリオンは、靴の顔にして華やかない印象。
苦手な人もいるようですが、ブローグが好きなのでこれは僕にとってはいいポイントです。
しかし、ウイングチップでのブローグシューズに慣れているので、キャップトゥのまっすぐなラインに対してメダリオンが配置されているのは、新鮮。
切り替えデザイン
再度の切り替えはなんと地面に対して平行に。
これはロングウイングのディテールと同じですね。
どこか土臭く映りますが、そこはバランスの妙。
360度グッドイヤーなので、ウェルトのステッチとのバランスが美しいです。
ソール
そして、安心のダブルソール。
ALDEN990、JLのWilliamもそうですが、この底の厚みが歩行時の安心感につながります。
(マッケイの薄い底も好きですけどね)
ヒールのデザイン
ヒールはシームレスのように見えますが…
内側で縫われています。
手持ちの靴のなかでもこの方法のヒールはあまり見たことがありません。
珍しいディテールであると思います。
履いてみた
とりあえず、我慢できずフットカバーと合わせて履いてみました。
羽根の開き具合もよく、ジャストフィットです。
今後なじみが良くなるとさらに履き心地は向上するでしょう。
この手の靴は太めのフルレングスのズボンと合わせてもよいでしょう。
軍パンやツイードパンツなんかと合わせられる日が楽しみです。
まとめようナ
自身3足目のウエストンはこれまでの2足とはまた違った楽しみを与えてくれそうです。
しばらくは、LACOSTEやセントジェームスに合わせて、フレンチシックを気取り(笑)
秋冬には、ツイードやフランネルなんかの素材感のあるジャケパンスタイルに合わせたいですね。
また、ヴィンテージバブアーの足元に合わせても雰囲気がありそう。
ちょっと癖のあるデザインのほうが、コーディネートの楽しみを増してくれるものですね。