6月に入り、「気温が上がる」だけでなく、確実に湿度も上がっている気がします。
気温が高いだけなら、多少暑くても我慢ができるのですがムシムシするといかんともしがたい汗が…
ショーツ(半ズボン)の出番も増えてくるであろうということでここらでまとめておこうと思います。
また、「夏のベージュパンツの話」ということで3つほど関連させて記事を書きたいと思います。
これまでのベージュパンツの話はこちらから
概要~グルカショーツとは~
Vintage gurkha shorts
19世紀、イギリスが植民地を拡大していたころに由来があります。
英国領インドの傭兵部隊であるグルカ兵の服をモチーフにしたパンツです。
- ウエスト部分にストラップが付く
- やや深めの股下
- 深いタックがはいる
- サイドアジャスター
などが特徴です。
近年のノーベルトやタック入りパンツの流行に伴い、ショーツではない「グルカパンツ」も注目されていましたね。
なお、英国との連合国にあったオーストラリアも同じようなディテールをもつパンツがあります。
はて、これはどっちだったかな?
たぶん英国ものであったはず…
ディテール
全体のフォルム
まずは平置きして全体の様子から。
フロントのツープリーツがやはり大きな特徴です。
しかし、実はこれ、背面にもあるのです。
つまり、前後合わせて4つのプリーツがあることになります。
これにより、非常にボリューミーなシルエットを生み出すのですね。
サイドから見ると、前後のプリーツが分かります。
そして、裾に向けても「ドカン」とストレート。
ショーツであってもPT01やインコテックスなどイタリアものだと、膝上に向かってテーパードしていくシルエットが多いですがこちらは男らしい形。
ともすれば、野暮ったくなったり、子供っぽくなったりしやすいので注意が必要かも。
ウエストバンド
アナトミカのロイヤルマリンにもありました、実に英国らしいディテール。
シャツインした時にかなりのデザインアクセントになります。
これは隠しボタンになってないタイプですが、ものによっては隠しになっていたりするようです。
サイドアジャスター
サイドアジャスターも、金具の物が多いですが、こちらはボタン。
ぶっちゃけ、何も調整することがないので、装飾的な意味合いになってしまっています。
ここはホントは金具のほうが好きです。
コーディネート
シャツインすると
太いシルエット、ウエストバンドの主張など、じつに男らしい。
裾が太い分、ウエストがキュッとくびれて見えますね。
イギリス系のスーツにあるようなメリハリを強調させるような形です。
裾は膝にかぶるくらいなので、やや子供っぽくなりがち。
その他のアイテムで調節です。
背面です。
サイドポケットこそありますが、尻ポケットはないので収納鵜はあまり期待できません。
タックが開き、たっぷりとした布地。
大きめのおしりでもゆとりがありますね、
シャツをインしない
印をしないとどうも幼いというか、子供っぽいです。
そもそも、ショーツなので、あまり半袖を合わせないほうがいいかもしれません。
加えて裾に向かって開くこのシルエットなので、シャツやポロシャツをガバッと腕まくりしてきたほうが大人っぽく着れるでしょう。
まとめようナ
グルカショーツは若干の流行り廃りがありそうなデザイン、シルエットですがもともとはヴィンテージ。
うまくコーディネートすれば長く愛用できると思います。
コットンツイルの粗い質感と、土っぽい色味を生かしてカジュアルダウンに使いたいですね。
靴もサンダルやエスパドリーユだけでなく、ローファーなどでバランスを取ってもいいかも。
いろいろ挑戦したくなります。