靴棚を見回してみると、くたびれてきていてメンテナンスが必要なものだけでなく、もう少ししたらオールソールが必要なものも…
まぁ、先日の靴の方が大規模修理が必要ですが…
(あまり)革靴を履いて働く職種ではないので、所有する靴の割には、修理の周期は長め…それでもオールソールが必要ならば、それだけ履いてきたということになります。
さて、修理の前にどんな靴かを確認したいと思います。
今回は2年前の夏に購入した靴です。
概要
Sewn shoe-maker original wing-tip
毎度おなじみ、Sewn shoe-maker さんの靴です。
過去の靴はこちら。
なんどかblogにも出てきたかもしれませんが、 この靴はBespokeやオーダーメイドではありません。
当時サンプルシューズの売り出しの時、「デザインサンプルに並んでいたこいつを引き取ってきた」という経緯の物。
しかし、元々ブラウンのブローグシューズは好きなため、格安で手に入り大喜びでした。
革について
デザインはオーソドックスな内羽根のフルブローグです。
そして、革は「イルチア」になります。
イルチアは某ブランドのためにミュージアムカーフを開発したタンナー。
この革も、ブラウンの中に赤みがあり、やや紫がかった光り方をします。
しかしこの革、もともとは、結構マットな光り方をする革だったそうで。そこに、製靴する際に、Sewnでも色を足して、調節されているようです。
この、ムラ感がありながらも悪目立ちしない雰囲気は色気がありますし、スーツにも合わせても適度な落ち着きも醸し出せます。
革質もすべすべしており、磨けば簡単に艶がでます。鏡面磨きをするのはあまり好きではありませんが、これくらいにブラッシングで革の持つスペックで輝いてくれるのはいいですね。
横顔
この木型でオーソドックスなイギリス風。
低いトゥから甲付近で立ち上がりドレッシーな雰囲気。
先ほども述べましたが、色気のある革やエキゾチックレザーは表情が豊かすぎて、木型も特徴的だと履きこなすのにテクニックが必要になりますし…
全体像
上から見た図です。
バランスがよく、長すぎず短すぎない鼻先。
そして、ヒールカップもけして緩いわけではないのに、かかとを包み込むような形。
全般的に食いつくところはなく、包むようなフィッティングなのに緩い場所はほとんどありません。
僕の足に合うと言うことでしょう(これでビスポークすればよかった)
デザイン的にもこうしてみても汎用性の高さがうかがえます。
これで外羽根やスエードだったりすると、結構カントリーぽさがでてしまうので。
余談ですが、その辺の塩梅が上手いのがJOHN LOBBのダービーだと思います。JOHN LOBB PARISロゴのダービー欲しいですが、似たような靴も多いので探すならなにかを手放さないとなぁ…
コーディネート
こちらは素足履き風にしたところ。
こちらは、ロールアップなしのジーンズに合わせたところです。
なぜか、スーツにも合わせてますがちょうどいい写真は見つけられず…
しかし、右足は若干の羽根が閉じぎみ。
オールソールのときに、合わせて相談してみようかと思います。
まとめようナ
この靴も私服にビジネスにと大活躍してきました。
もう少しはいたら一旦オールソールしてもらい、再び活躍してもらいましょう。
オールソールの依頼や完成はまた別記事でまとめようと思います。