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インバーアランの6Aカーディガンは大人におすすめ~コーデや概要~

 

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以前取りあげたPOLO COUNTRYのものに引き続き、厚手のニットです

僕のワードローブに8年間居続ける重い重い思いのあるカーディガン。

基本的にはカーディガンは嫌いなので、あまり着ませんがこれだけは別。

 

「10年は着れるよ」と購入当時に言われましたが、おそらくもっと着られそう。

「歴史」というより、そこにまつわるお話もいくつかあるインバーアランについての記事になります。

 

 

概要


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INVERALLAN 6A

このケーブルニットで有名なインバーアラン。

6Aというのは型名で、ショールカラーカーディガンのことを指します。

定番の形である3Aの他に、1Aだとセーターなど決められています。

またそのカラーバリエーションも豊富。

僕のはブラウン。

名古屋の某セレクトショップで購入しました。

 

 インバーアラン とは

では、このインバーアランというブランドについてみていきましょう。

売りにしているのは、ハンドメイドニットで、ニッターたちが丹念に時間をかけて編んでいくこの手作業による工程。

それにより、一つ一つ(サイズ感も含めて)表情が異なり、オンリーワンニットとして所有することができる点です。

ずしっとした重さがあり、インナーにするよりは、アウターとして活用するのが良いでしょう。

さて、このインバーアラン実は意外と創業は近年である1975年。イギリス・スコットランドのトラッド系のブランドにしては新興なのです。アランセーターの歴史が古いので勘違いされそうですが…

そして、厳密にいえばインバーアランのアランは「ALLAN」

アランニットの語源のアラン諸島は「ARAN」

スペルが違いますが、カタカナにすると同じことから伝統的なブランドだと思われがちなんですね。

それでも、このニットが人々の心をつかんでなさないことには変わりはありません。

 

各ブランドとの逸話

前エントリーでも少しだけ触れましたが、このインバーアランはラルフローレンのOEMを請けていた(らしい)ことでも有名です。

 

srsr.hateblo.jp

 

クリスチャン・ディオールも「アランニット」の模様の美しさを世に広めた逸話が残っており、結果的にインバーアランの人気を後押しする形になっているのでしょう。

最も、日本での人気を押しているのは、セレクトショップ(ビームス、シップス等)による推しと、Beginはじめとするメディアの力があったからでしょう。

余談ですが、現在においては、これらの力より、インスタグラマーなののほうが影響力があったりするので、当時とは違ったブランドの売り方がありますね。 

 

タグ色

インバーアランはタグの色によって品質が変わるといわれます。茶タグはA級ニッターがハンドメイドで作ったもの。緑タグは、色々なランクのニッターが編んだものです。

しかし、じゃあ品質が大きく変わるかといわれると必ずしもタグの色だけでは言えないと思います。

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僕のは緑タグですが、よく見る茶タグと大きな遜色はないと思います。

古着屋なんかで経年変化したものを比べてみると状態がいいものは茶タグが多いので、確率の問題なのでしょう。

 

生産国の変更

しかし、タグの色にこだわるのより大きな変化がこのブランドに起きています。 

インバーアランの代理店のイットディビジョンより、下記のような発表がありました。

INVERALLAN ハンドニットの原産国に関して

ニッターの高齢化、年金制度の見直し、個人情報保護などの観点から、内職でハンドニットを生産する事は不可能になりました。英国の最低賃金保証の法律に基づくと(2018年 3月時点)1時間当たりポンドSTG7.83 x 最低40時間のニッティングで=ポンドSTG.313.20=¥47,000がハンドニット1着分の最低工賃になります。これに原材料、管理運営費、フレイト、関税諸々を含めると、従来の3倍程度の価格高騰が予想されます。
そこで、過去40年に渡り継続してきたインバーアランハンドニットとしてのニッティング、パターンなどクオリティを保ったまま、価格高騰を避ける為に、ハンドニットの工程をスコットランドから一部変更する事になりました。
1.材料は100%ウールで、紡績・染色が英国イングランド
2.ニット製品の編み立てがインド
3.編み上りニット製品の品質確認、プレス、ボタンなど仕上げ工程が英国スコットランド
上記の工程が、日本の消費者庁の指示によって、今後は原産国がインド製となります。
日本市場以外ではこれに従う原産表記が必要ない為に従来のままの製品が出回る事もあります。
しかし、今後、ハンドニットのスコットランド生産は一切ありません。

                              引用元

さて、この大幅な生産地の変更。品質の低下や価格高騰を避けるためとありますが、

背景には最低賃金問題などもあるようです。

必ずしも「質の低下」になるのかはわかりませんが、今後はどのようになっていくのでしょうか。

現在まだスコットランド製も出回っておりますので、こだわりのある方はお早めに。

なお、マシンメイドはこれまで通りらしいですよ。

 

ディテール

さて、ここからは僕の所有する6Aについてみていきます。

まずはウッドボタン。

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 このニットにより見た目のぬくもりを与えてくれるのはこのウッドボタン。

やはりアランセーターにはこういった大きめのボタンが良く似合います。

くるみボタンのものも見かけますが、くるみボタンよりはこちらのほうが好きです。

ジャケットにはないディテールなのが「ニット」ぽくていいじゃないですか?

 


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 続いて袖。

袖の上部と下部で編み方のパターンが違い、上部はその美しい文様が生えるようになっている一方で、下部は細かく編まれています。

これにより、擦れに対する強度の違いもあると考えられ、内側に当たる下部はより強度な目の詰まった編み方になっているのでしょう。

 


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ポケットです。

フロントに2つしかありませんが伸びるのも怖いし、あまり物は入れません。

むしろ美しい文様のパターンがかわりデザイン的に良いと考えています。

なお、画像左側を見ていただければわかるように、体の側面に当たる部分も袖下のように目が摘んだ編まれ方をしています。 

 

コーディネート 

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 ホワイトのスウェットと脱色される前のJ.W BRINEのパンツと、

srsr.hateblo.jp

 スウェット、カーゴパンツを選択し、アイテム的にはアメカジっぽいですが、ブランドはそれぞれSUBTRACT(日)、とJ.W BRINE(伊)。シルエットも細めです。

 第一ボタンを開けて「羽織ってますけど?」感。

着丈が別段長いわけではないので、モダンなシルエットにもなじみます。 

 


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こちらは、ポロラルフローレンのシャツと、RRLのデニムと。

ラルフローレンのOEM話からのコラボ(?)です。

カウチンセーターとは違った表情ですが、アメカジにも合います。

太めのズボンだと安定してかっこよさがありますね。 

 

3Aや1Aと比べて

他の定番といえば3Aが挙げられます。

こちらのほうが、首元のデザインがカジュアル。

かわいらしい丸みを帯びたシルエットと、襟がメンズ・レディースを問わず着やすいと思います。

 

また、

セータータイプも「たっぷり」とした雰囲気が冬の雰囲気抜群。

肉厚で柔らかい雰囲気が、温かみを帯びてます。

今僕はこれが欲しい!!

 

これらに比べて6Aのほうが「ショールカラー」な分、Vゾーンが生まれます。

タイドアップやインナーのデザインを組み合わせることで着こなしを変えたり、

ガウンのような大人の余裕

を醸し出すことができます

 

なので

  • きれい目に着こなしたい
  • 大人の雰囲気を出したい

方は、6Aを選ぶといいですよ。

 

まとめようナ

芸術的な文様がうつくしいアランニット。

中でも日本で人気のインバーアランはブランド的にも大きな転換期を迎えています。

オークションやフリマサイトでも未使用品やデッドがあったら今のうちに確保しておくのが吉かもしれませんね。

 

個人的には6Aブラウンか、1Aの青系がおすすめです。