先にいっておきますが、『おしゃれな暮らし』系の記事ではない。
『こだわりの一品』の記事でもない。
そういった服飾の記事を読むのであれば、blog LINK先の諸先輩方のすばらしいblogを読んでいただきたい。
Bespoke、Vintage…美しい世界をそこにみることができます。
でも、僕は『そうじゃないけど魅力的な』服飾blogの更新を日々待っている。
一つは、なべこぱん師匠のblog。
切れ味と、テンポ、ふざけとまじめの流れのファッションblog。年一更新ですら、確約されない、かのblogはLINKよりお楽しみください。
今回はちがう、もうblogの話。
『服飾』について話しているが、これはファッションblogではない。(本人はどう思っているのかわからないけど)
生活blogの味付け、スパイス、胡椒が『ファッション』なのだ。
意味はわからない例えだと思うが、それはこのblogのテンポにやられているせいだ。
そのblogの名前は『DONZOKO』
おそらく、『どん底』のことだろう。
作者は先日オフ会した……K氏。
初めてあったときは、ピスタチオの存在を知らずに、殻ごと食べていた。「固いっすね」とかいいながら。
そんな彼だが、blog内の『読ませる力』は凄まじい。
力業だが、綺麗な写真を武器として使うでもなく、せいぜい撒き餌。
……とにかく、読んでほしい。
リンクを貼っておくので、読み、その後このblogへ一端帰ってきて、深呼吸をし、再び次のリンク先を入り口に潜っていただきたい。
いちばんおすすめの記事はこちら。
バブアーの話であるが、バブアーよりも、精神性のはなしである。
まずは読んでいただきたい。
『こういうこと』だ。
でも、誰もにある気がする『こういうこと』
つまり、着る服により気分が変わること。
「クワバタオハラがおったらそこは大阪や」と芸人の長野がいうように、「バブアーをきたらそこはロンドン」なのだ。
服を実用性ではなく、他者への評価や所属を表す社会性ではなく、自分の生命、精神、内部にあるものに費やすあたりこれは「ファッション」ではなく「スタイル」だ
。
そして、次は、生活の話。
なぜ、(当時)学生の食事を、しかも、こうきらめきのない日々の食事の話を読んでいるのだろう。
しかし、このあと無性に肉が食べたくなる。
最後は靴の話。
エイジングにともなう、経年変化のかっこよさには試練がつきもので、そのもどかしさ、いらいらがよく伝わるいい意味で駄文。
リンクのカードにも『エイジング写真もあるよ』と撒き餌を、靴好きに撒き餌を撒いているが、絶対にメインはソコではない。
フィーリングを、フィーリングのまま文にしてなにがいけないのだろう。読み手には伝わらないという致命的な「ナニカいい」という表現は、等身大のK氏の姿である。
かれは、なんやかんやウエストンも持っているし、いい古着ももっている。
でも、等身大に現代を生きる新入社員だ。
磨耗することも、消費することも、あるだろうが、それをそれとして、ソコにおき、足掛かりにして生きている。ピスタチオの殻を破りながら、生活している。
そこは、どん底ではない。
そして、困ったことに、この記事にあてはまるカテゴリーもない。一応、Barbour、Shoesてしておくが、彼にならって撒き餌。
しかし、なによりいいたいことは、かっこいいウエストンをしれっと履いて、ソコソコ似合うことが、うらやましいし、許せない。
昨日のオフ会で、踏んでおけばよかった。
二日酔いの頭で、彼のblogを読み返しながら、彼の毒気にやられた。気分はドンドンDONZOKOだ。