この記事の続きです。
さて、洗ってみましょう。
注目は「あざらしの毛」の部分がどうなるのかです。
その他、靴の丸洗いの記事のまとめはこちら。
概要と要点
マクロレンズ持ってないので撮影はできないですが、遠目で見たとき以上に細かい汚れが…
革について
前回の記事でも紹介しましたが、こちらはリスレザーではなく普通のカーフ。
つまり、シャンボードを洗ったときほどはつける時間を長くしなくてもよいかも。
しかし、表面的には傷も多くくすんでいる気がするので、サドルソープによる洗浄は効果がありそうです。
ワックスが載っている様子はないので、溶剤などは使わずにいきなり丸洗いでよさそうです。
アザラシの毛について
剥げている個所もなく。しっかりとしたアザラシの毛がついていますが、毛と毛の間に土埃?埃?などがたまっています。
また、全般的に毛が寝てしまっているような気がします。
あらったら、フカフカに戻るのかな?
全体について
ノルウェイジャンのステッチの中などにも、埃が入っていそう。
ステッチの間は洗うときにスポンジが届かない可能性もあるので、事前にブラシの隅を使って埃をかきだしておきました。
また、靴内部の爪先のほうにも埃が。
これは使用しているうちに、たまるものなのでしかたないですが、定期的にかき出したいですね。
丸洗い開始
いつも通り、ドボン。
この瞬間はストレス解消です、
フォックの部分もしっかりと浸かるようにします。
少しジャブジャブと、靴をゆすっただけでも砂が水面に浮いていました。
漬けこむこと30分
もう短くてもよかったのですが、なんやかんや家事をしている間に30分つけていました。
革全体に水がしみ込み、フォックの部分も濡れています。
しかし、さすがはアザラシの毛、水をよく弾いているので拭き取ってしまえばすぐに乾きそうな気配です。
水生生物、さすが。
サドルソープで洗浄
いつも通り、サドルソープを使います。
今回は、メインでもある毛皮部分から。
サドルソープをスポンジで泡立てこすります。
その後、頭皮を洗うように指の腹でごしごし。
しかし、毛が抜けるようなことは全然なさそう。
当たり前ですが、しっかりと比較部分についてますね。
おそらくスポンジで直接こすっても、そこまでひどいことにはならないでしょう。
順目、逆目と何度かこすり、中のごみを書きだしていきます。
爪先付近にたまっている水が黒いのは、下の毛が透けているのではなく‥‥
本当に水が黒いです。
もちろんボディも同じようにごしごし。
こちらは容赦なく、スポンジで洗っていきます。
乾燥…フォック部分はどうなった?
全体の水けをふき取ります。
一晩は、キッチンペーパーで、翌朝はシューキーパーを入れて玄関で自然乾燥をします。
乾いた後の毛の部分に触れてみると、違いにびっくり。
しっかりと毛皮の柔らかい感じが戻っています。
とはいえ、もともとあったのであろう「コシ」も残っています。
まさにふかふか。
洗浄前は、毛が「斜め前に向かって伸びている」ようでしたが、余分な埃がなくなったからでしょうか、「上に向かって伸びている」ようになりました。
まとめようナ
心配だった「あざらしの毛」の部分の洗浄ですが、何の苦も無くきれいになりました。
むしろ、さっぱり具合が分かりやすいので、ミカエルフォックをお持ちの方で、結構な頻度を履いた方なら、すぐにでも洗ったほうが良いと思います。