すっかりおなじみになりました。
革靴の丸洗いです。
実際にはそんなに難しいものではありませんが、初めは怖いですよね。
今回は動画を作ってみました。
今回洗うのはこちらの靴
激安で獲得したALDEN。
記事内では「修理に持ち込んだ」とありましたが、そういえば洗ってないことに気が付き…
修理をしてからではちょっと気が引けるので、もう一度引き取ってきました(笑)
その他丸洗いの記事はこちら。
簡単な事前解説
必要なもの
サドルソープ
革はそのまま水洗いしても、油分が抜けてしまい、カサカサになってしまいます。
ひどいときにはそのままひび割れしてしまうことも…
なので、専用せっけんを使いましょう。
サドルソープは比較的安価で、結構な回数分ありますのでおすすめです。
モゥブレイ、サフィール、ブートブラックとありますが、お好みでいいでしょう。
たまに、専用せっけんでないものを使う猛者もいますが、そこは自己責任で。
シューキーパー
デリケートクリーム
洗ったばかりの革靴は、サドルソープを使ったとしても「栄養」が抜けている状態です。
仕上げの段階で必要になるので、用意しておきましょう。
なお、試供品が余っていたので、アニリンカーフクリームで代用しましたが、問題はなかったです。
失敗しないための注意点
何のために洗うのかを考える
「革靴を水で洗いたい」というのにはいくつか理由があるはずです。
普段はしないモノだし。
その理由によっても若干変わるので、ここはおさえましょう。
例えば
- つけてしまった汚れを落としたい
- 中古の靴を買ったから
- カビが生えてしまった
- 雨染みを除去したい
などの理由が挙げられます。
やることはそんなに変わらないですが、汚れを落とすだけなら、水洗いせずともクリーナーで十分かもしれないですし、逆に「水洗い前」にしっかりクリーナを書けないと落ちない汚れもあります。
僕なんかは、「中古の靴」を洗ってはきたいので、インソールは念入りに洗う傾向にあります。
カビ除去に関しては、しっかりつけることも重要なポイントになりますし。
目的をはっきりさせ、問題の所に対するアプローチをしっかりしましょう。
革の特性を知る
革によっては、水に対する反応が違います。
例えば、コードバンなんかは水染みができます。(水染みを消すために丸洗いをするわけですが)
スエードについては、専用のクリーナーでやったほうが簡潔です。
注意するべきはエキゾチックレザー。
デリケートなものもあるので、要注意。
対策や予習が必要です。
また、パラブーツなんかは、オイルをしっかりしみこませているリスレザーを使用しているため、水が浸透するまでに時間がかかります。
漬ける時間を考える
目的、革の特性に応じて漬ける時間を変えましょう。
表面を洗いたいだけなら、そこまで大きくつける必要はありません。
しかし、インソールや靴内部の洗浄や、水をはじく革の場合はしっかりとつけましょう。
しっかり乾燥させる
終わった後は、しっかりと乾燥させます。
ここで、水気が残るとカビが生えてしまいます。
靴の中に新聞紙を詰めて一晩くらい置きます(時期によっては数時間ごとに入れ替えましょう)
動画にもあったように、僕はキッチンペーパーを使っています。
吸水性が良いのと、白いので染み出た「汚れ」が視認できることがメリットです。
その他
動画では「流し」を使っていますが、衛生的な面もあるので大きなたらいなどがあれば、そちらのほうがおすすめです。
僕は「靴」を洗った後次いでに、流しの洗浄、除菌までしますが、手間は増えてしまいますので。
では動画を見よう
楽しく見ていただくために?POPな感じにしてみました。
作業風景はなるべく演出入れるなって話ですけどね…
今回は、「水で洗う」~「流す」ところまでです。
手順を確認しよう
⓪必要に応じてブラッシングと、クリーナーで掃除
今回の動画では、事前に行っていしまいましたのでありませんでした。
しかし、ここで埃や汚れをある程度落としておけると楽です。
特に、油性ワックスは水をはじいてしまうため、クリーナーで落としておくとよいでしょう。
①靴を漬ける
あらかじめ張ってある水につけてドボンでもいいですし、動画のようにかけてもいいと思います。
結構しっかりつけていいと思います、
これは浮いてしまってアッパーの一部が水面に出てきてしまっていますね。
靴の内部にまで水を入れて漬けておきます。
そのまま20~30分くらいつけておいていいと思います。
③サドルソープをスポンジで泡立て洗う。
サッサッと表面をなでるように洗っていくとよいと思います。
靴の中も洗いましょう。
ここをしっかりやっておくと、靴の中の嫌な臭いも石鹸の香りになってくれます。
この時にシューキーパーがあると、皺が伸びてくれて洗いやすいです。
④泡を洗い流す
汚れが落ちるのを確認しつつ、③④を繰り返します。
ひどい汚れじゃなければ1回でもいいかもしれません。
⑤表面をふき、乾かす
全体の水けをふき取ります。
また、靴の内部の水けもしっかりと取ったら、新聞紙やキッチンペーパーをいれ乾かします。
靴の中の湿度に気を付け、途中で新聞紙をいれかえながら、一晩自然乾燥。
時間は目安ですので、時期に応じて調整して下さい。
目安は半がわきになるまでです。
立てかけたほうがいいです。
⑥クリームを入れる
半がわきの状態で、デリケートクリームを薄く延ばし、入れていきます。
乾ききる前のほうが浸透しやすいらしいです。(真偽不明)
⑦シューキーパーを入れて乾燥
最後の自然乾燥はシューキーパーで皺を伸ばしながら行います。
⑧仕上げ
乾いたら、乳化性クリームを入れたり、ワックスを載せたりといつものメンテナンスを行います。
まとめようナ
実はやってみると難しくない革靴の丸洗い。
かなりすっきりするのでおすすめです。
僕は今後もいろいろな丸洗いを記事にしていくので、よろしくお願いいたします。