年始早々買いましたよ…
いや「安いから」で買っちゃいけないことはわかってるんですが…
今回はちょっと情報を小出しにしつつ、書いていきますので、詳細を予想をしながら読んでください。
経緯 ~能動的三分間~
年始早々、暇だったし坊を連れて買取王国へ。
買取王国は、東海地方を中心に展開するリサイクルショップ。稀に破格で掘り出し物があることで一部話題になっています。東海地方の服好きなコミュニティ(複数)で、時々話題になるので、個人的にもある意味注目度が高いショップです(笑)
といっても、僕の掘り出し物を探しに行くというより、坊のトミカ(未使用品)を探しに。坊は人気がないので箱付き未使用にもかかわらず200円で売られている某TOYOTA車をゲットし大喜び。買い物の練習にもなるので、こういうのはいいチャンスです。
そんな坊を妻に任せて、「5分…いや3分くれ」といって、ダッシュ靴コーナー(実際は競歩くらいで)。
いいものは、なし…と思っていたら、クロケット等のある売れ筋コーナーではなく、視界の隅の雑多コーナーに例の物が。
初見、「英国風?」
触れた革質に、「ん?」
残り時間は、35秒
値札3300円
あ、このロゴは…
妻「いくよ~」
僕「あと、30びょ…」
坊「トミカ~、PA〇SO~」
レジ「チーン」
というわけでございました。
購入品

こちらが3300円の革靴です。
やや薄くなっていたり、部分部分色むらがありますが、かっこいいタン色のローファー。
この色味すきなんですよ。(履きこなせないベルルッティも含め)
ヒールはこんな感じ。
やはり、小傷や色むらは前面部に比べて多いですね。
さて、みなさんはどこの靴かわかりますか?
君の名は
当たり前ですが、ロゴを見ればわかります。
正解は、
Poulsen Skone(ポールセンスコーン) for NEW & LINGWOOD (ニューリングウッド)
1890年に創業のポールセンスコーン(前身は除く)は、1972年にファッションブランドニューリングウッドに買収されています。
つまり、その後の既成靴でしょう。
ポールセンスコーンとしてより、ニューリングウッドとして扱われるこの靴は確かにマイナー。3300円と思われても仕方ない気がします。(となると、いくらで買い取られたのこれ…)
でも、これだけなら買わなかったのかなとも思います…
気になったのは、むしろ…
この小窓。
小窓といえば、エドワードグリーンやアメリカのヴィンテージシューズのフローシャイムのインペリアルライン。
後者は置いとくとして、イギリス靴で窓があるということは…と思いがちですが、これはまた字体が違う。
イギリスの靴で質実剛健…忘れちゃいけないあの人の名前は…
製造元はおそらくGRENSON(グレンソン)
GRENSONは安価なG2ラインなどを出して、だいぶファッション寄りになっているイメージですが、創業は1866年とチャーチやクロケットより古いですね。
そして、1974年公開「華麗なるギャツビー」でラルフローレン御大より衣装として選ばれたエピソードも有名です。
そして、この小窓使用はグレンソンが、エドワードグリーンを意識していた(とうわさされる)時代に作られたグレンソンの高級ライン「マスターピース」のものとして推測できます。
やったね、3300円ならお宝だ。
実際店頭ではここまで確証はなかったですが(笑)
メンテが必要
最近、ジョンロブにもしましたが、メンテをしないと履けません。買ったあと数日は面倒で放置…
しかも、今回は正月早々丸洗いは面倒だったので、栄養補給のみ。
サフィールの青缶を刷り込んでいきます。
だいぶ色が濃くなり、艶も出てきました。
クリームを入れていない左足と比較すると明らか。
革質が良いので、クリームを入れただけで簡単に光りますし、色気もぐっと上がります。
さすがにどこの革かまではわからないですね。
また時間があれば調べてみよう。
爪先だけワックスを2層くらい入れます。
光らせるというよりアンティークフィニッシュぽくしたかったので。
両方終わりました。
ぺかぺかですね。これで履くことができます。
改めてみてこれが3300円ならお買い得。
まとめようナ
フィッティングは180よりピタっと来ます(意外)。
でもかかとにぐいぐいかみついてくるのでちょっと履きならしが必要ですね。
色味も薄いので、夏用かなと思います。SSのコレ、AWの180という感じで使い分けたいです。