さて、「グルカショーツ」についてブログを書きました。
今回は似たようなものをもう一本。
【夏のベージュパンツ②】として取り上げたいと思います。
さて、今回のパンツは一体どこのものなのか考えながら読んでみてください。
外見
さて、今回もベージュのショートパンツ。
全体として受ける印象も、カジュアル。
前回の「グルカパンツ」を連想される方も多いのではないでしょうか。
特徴的なディテール
2プリーツ
深く切り込まれた2本のプリーツ。
この辺りもまた、「グルカパンツ」っぽいデザイン。
また、シルエット自体にも丸みを意味だすインプリーツ。
ベルトループ+サイドアジャスター
プリーツ同様、サイドアジャスターも健在。
今回は金具の物で、絞ればサイズの調節ができる便利なモノ。
しかし、加えてベルトループも。
ここまで行くとどちらかでいいような気がしますが、実用性の面で考えると、このほうがいいのかもしれませんね。。
サイドポケット&ヒップポケット
グルカパンツとの大きな違いはその収納性。
腰回りのサイドポケットに加え、両ヒップにもフラップポケット。
そしてなんと、左ふとももには、さらにフラップポケットもあります。
この左太もものポケットのフラップは斜めスラントになっており、デザイン的にもかっこいいです。
ディテールの特徴を踏まえると?
- 2プリーツ
- ベルトループ+サイドアジャスター
- フラップポケット
となると「アクティブ」「機能性」のような言葉が頭に浮かびます。
また、片方のみの太もものポケットといえば「イギリス軍」
では、これもイギリス軍の物かといわれると答えはNO。
とはいえ、かなり「イギリスの血」が入っていることは否めません。
正解は・・・
中のタグを見ていただければ、一目瞭然です。
そう、答えは「ボーイスカウトの制服」
弟が所属していた時に、サイズが合わなくて履かなかったものを実家から持ってきました。
ご存知かもしれませんが、ボーイスカウトは青少年の心身の育成を目的とした「スカウト活動」の代表的な活動団体。
創立者であるベーデン=パウエルは、イギリスの軍人です。
それゆえ、制服には「軍物」のようなディテールや装飾が残っています。
ゴリゴリの軍物よりもマイルドなので、レディースカジュアルファッションでも「ボーイスカウトシャツ」なんかは使用されることもあります。
加えて、注目するべきところは上のタグの、印字。
「designed by Ralph Loren」
ボーイスカウトの制服のデザインはラルフローレンが行っているのです。
知っている方も多いかもしれませんが、面白いですよね。
ラルフローレンはアメリカのブランドながら、スーツにイングリッシュドレープを取り入れたり、イギリス文化をミックスしていることが多いです。
この辺のデザインもお手の物なのでしょう。
中のタグ
所属や血液型など書いておくタグも健在。
アウトドア活動の中でこういった情報は必要ですからね
グルカパンツとの比較
グルカパンツのほうが、丈も長く、末広がり。
若干色味もこちらのほうが薄いです。
なお、生地に関してはこちらのほうが若干厚め。
同じ綿100チノクロスですが、コシもこちらのほうがあります。
コーディネート
※皺しわですみません…
シャツをインする
武骨な雰囲気は残したまま、グルカパンツほどはシルエットに癖はありません。
「サファリショーツ」として 活用できるでしょう。
ベルトはノーベルトが気分ですが、するにしても、バックルがあまり悪目立ちしないモノがいいかなぁ。
リアルハーネスは相性がいいかもしれません。
シャツを出す
膝上とはいえ、雰囲気的にやはり子供っぽいですね。
アウトドア活動など、マッチするシチュエーションならいいですが、タウンユースでは全体の雰囲気に気を付けないと…
「テキトーに服を着ているオジサン」になってしまいます。
まとめようナ
正解できましたか?
おなじ制服に身を包んだ方は、ピンときたかもしれませんね。
この、サイドからの画像を見てもらえば分かるように、なかなか凝ったディテールのパンツ。
…弟に返したくないなぁ(笑)
ヴィンテージでもないし、気兼ねなく履ける点も高ポイント。
見かけたら是非ゲットしてください。
オマケ
ボーイスカウトの制服って、結構今の時代とマッチしてお洒落ですよね。
ベレー帽、ネッカチーフ、等。
なお、そんなボーイスカウトの創始者ベーデンパウエルは、時計に関する逸話を持っている人物。
戦時中、軍人がチェーンを腕に巻いたところから「懐中時計→腕時計」の変化を読んでいくのですが、B.P特に好んだのだとか。