インスタグラムやTwitterなどのSNSはすっかり普及し、ファッションアイコンと呼ばれる人たちも、発信をメディアから変更。
雑誌も昔ほどの意向がないのだとか。
というより、雑誌を始めメディアの場合、そこにある情報が「送られてくる」ものであるのに対し、SNSは欲しい情報をカスタマイズできるということも多いのでは?
僕自身、
雑誌の発売日を楽しみにし、
「ファッションとは何か」を必死に追いかけていた
あのころは懐かしいなと思います。
それこそ雑誌は買わなくなりましたが、電子書籍を活用して、たまに見たり、家に「アーカイブ」されたものを読み返したりします。
ファッション雑誌と僕
少し前の雑誌(バックナンバー)を読む
POPEYE概要
というわけでおすすめのバックナンバーは
この時期の物になります。
最近はよっぽど買っていないのですが…
20代~30代半くらいの人は「あ~自分も持ってる」となるかもしれませんね。
今回は「ファッションスナップ特集」はやめておきました。
面白いですが、「特集ありき」のほうが選びがいがあったので。
この3つです。
順にみていきましょう。
大人になるには?
2013年11月号の「大人になるには?」
大人ってなんやねんということも若干含みながらも「作法」や「服との付き合い方」ななどえを紹介してくれます。
まぁ「大人になる」なんて、人から教えてもらうようなものではありませんし、押しつけがましいと感じる方もいるようですが、特集としては面白かったです。
このkenneth fieldの草野健一さんのワードローブをすきなテイストでそろえるの記事は個人的に好き。
「70sアルマーニの世界観が好きだから、『アルマ―ニをそろえる』のではなく、その世界観のもとになっているものをそろえる」
素敵なスタンスです。
リングについての特集と文具についての特集。
こういうところは影響を受けていると思います。
深層心理的な感じかな?
しかし、この特集と、途中のカルティエのこの広告。
あぁ、いつか 小指にカルティエのTrinityをつけよう
そう思ったもんです。
そして、今それを実践しています。
大人になれたのでしょうか?
とにかく、「こういうことが大人だよ」っていう一つの例が載っているし、それをカルチャーとして取り込める特集です。
「魚の旬を知っている」とか「オーダーをする」とか、その他「ほんとかよ
」と思えるものもありますが、なかなか楽しめます。
※数年後「大人になるには2」が出ましたが、これがあって十分かなと思ったのでパラパラ読み。
チープシック
こちらは「チープシック」特集。
着ていてとても気分の良くなってくるような服を、数すくなくてもいいからきちんとそろえて、自分のスタイルの基本にしましょう。身につけていると気分が良く、自分に自信がわいてきて、セクシーになり、素敵に見えてハッピーになれるような服を、昔からの仲の良い友だちとおなじように、いつまでも大事にしていくのです。
出典:チープ・シック お金をかけないでシックに着こなす法
この思想に基づき、特集されたものがこの号。
なので「安くても雰囲気があったり、お洒落で使えるもの」や「長く愛せるいいもの」を紹介しています。
これは、今どきで言うとコストパフォーマンス「費用対効果」に近いかもしれませんね。
とはいえ、「スペック重視」だけでなく、ファッション誌のツボを押さえているバランスだと思います。
「いいジーンズ」は長く履ける相棒になるということで、ジーンズの特集があったり
ワークの服の機能性、耐久性に着目してみたり
「機能性」に目を向けてミリタリー。
このような形で「men'sのチープシック」を現代的で、入門的紹介しています。
また、長く使えるものには(いい意味で)お古になったものもあります。
親や周囲の方から「受け継ぐ」とストーリーも乗りますし、思い入れも深くなっていいですよね。
風が吹いたらコートを、
2016年10月号
これは久しぶりに、買った特集です。
この頃になるとほぼほぼ購入しなくなってます。
シルエットもだいぶ今っぽい。
この頃から、オーバーサイズの、生地をたっぷり使ったシルエットが出てきてますね。
この号で今読んでも面白いのは、
エルメスの特集。
このカシミヤのコートは200マンくらい。
絶対に手が出ませんが、写真で見ているだけでも、その雰囲気が味わえていいです。
この号は特にオーバーサイズの提案が全面的になってきています。
「再解釈」できるものは少ないですが、今に続く雰囲気を感じることができます。
まとめようナ
上でも書きましたが、確実に自分の「身・心・芯」になっているものがある雑誌。
あの頃憧れたものに手が届くような大人になって改めて読むと面白いですよ。
バックナンバーで特にプレミアがついてなければアマゾンで安く買えますし。
今後、「BRUTUS」「Free&easy」編もまとめてみようと思います。