ヴィンテージとは違う現行の魅力
バブアー自体が、おすすめであることは言うまでもありませんが、モデルも多く、どのモデルを着たらよいのか…という方も少なくありません。
定番のBEDALE(ビデイル)、最近人気のSOLWAY ZIPPER(ソルウェイジッパー)、ヴィンテージ大本命のINTERNATIONAL(インターナショナル)…
このあたりは、みなさんもはや知っていると思いますが、僕がおすすめしたいのは敢えて現行のCOWEN COMANDO JACKET(コーウェンコマンド―ジャケット)。購入記事はありますが、少し掘り下げてみたいと思います。
以前の記事はこちら
概要
まずはこのいかにもミリタリーな、本モデルの概要を見てみましょう。
COWEN COMMANDO JACKETは、見た目に分かりやすいミリタリージャケットをモデルとしたバブアーになります。生地はミディアムオンス(6oz)
バブアーは軍服をイギリス軍に供給しているので、モデルを軍用に作っていてもおかしくはないですよね。
なお、余談ですがトレンチコート、インターナショナルなどが有名な軍モデル。
インターナショナルは3ワラントの年代でもNATO軍への供給をしており、NATOモデルはレアものとして市場でもプレミアがつきますね。
また。カモフラ柄のソルウェイ型バブアーは超レアもの。いつかは実物を見てみたいです。
閑話休題。
話を戻しますが、COWEN COMMANDO JACKETのタグには以下のようなものがついていたようです。
ネットで拾いました。
この表記によると、軍派生の型であり、陸軍及び海軍で採用されてきたようなことが書いてあります。
元々の逸話としても、軍物の復刻モデルというのがそそります。
なお、近年はウルスラなどのモデルも復刻していますね。
そして、昨年別注も行っていたエンジニアードガーメンツでも、ショート丈+フードのモデルを作成しています。
「バブアー」と聞いてすぐに出てくるモデルではありませんが、様々な逸話があるこのモデル…すでにかっこよくありませんか?(笑)
襟周り
ここからは各所のディテールを見ながらおすすめポイントを見ていきましょう。
まずはバブアーの特徴である首回りのコーデュロイから。
ご覧いただければ分かるように、ビデイルなどのモデルに比べて短め。
INTERNATIONALに近いでしょうか。
間隔の狭いスナップボタンによりしっかりと締まります。
そしてコーデュロイはダークブラウン。細畝でシックなので大人っぽく決まると思います。
この辺りもおすすめポイントで、着ていて「THE・Barbour」とはなりません。
2着目バブアーや人とはかぶりたくない人にはいいのではないでしょうか。
左右のポケットとアシンメトリーデザイン
このモデルの真骨頂が、この数多いポケット。
前身頃だけでなく、袖にもついています。
まずは、左身頃・袖から。
左肩についている小型ポケット。
軍物にそこまで詳しいわけではないので、何用なのかはわかりません。
しかし、このワックスコットンが、ヤレて反り返る感じかっこよくないですか?
その下にも胸フラップポケットが付きます。
こちらは良くある胸ポケットと同サイズくらい。ポケットが多くて主張があるのでむずかしいですが、やろうと思えばグローブを差し込んだりできます。
続いて左袖
肩付近に、無線ポケットが付いています。
また、左肩のみ大英帝国のワッペン付き。ワックスによるこの雰囲気は非常にかっこよい。
昨年、イギリス人の同僚に「COOL」と言われました。
右身頃を見ていきましょう。
右の胸フラップポケットです。
こちらは左に比べてやや小さめ。実用性というよりは、装飾的になりそうです。
僕は仕事で着ているのでよくボールペンやラインマーカーをさしています。
似たようなポケットの写真が続きますが、 こちらは右袖の無線ポケット。
英国ワッペンが入りません。
この左右差のあるアシンメトリーなデザインも非常にかっこいいですね。
左右共通ディテール
アシンメトリーなデザインが特徴のこのモデルですが、続いてシンメトリーな部分を見ていきます。
まずは、肩の上のエポレット。
トレンチコートやコマンドセーターなどについているミリタリーディテールですが、個人的には苦手…
理由はポコッと浮いてしまったときに肩がいかつくなってしまうから(いかり肩気味なので気になってしまうんですよ)
しかし、このモデルではオイルドコットンの質感ゆえかあまり浮いてこない。
お気に入りポイントです。
バブアーによくある腰のフラップポケットです。
襟元のコーデュロイと同じくアイコニックな部分ですね。
家の鍵などはここに入れています。
さて、次回は内ポケットやサイズ感についてみていきたいと思います。
続く。