前回の続きです。
今回は内側(ライニング等)とサイズ感について言及していきましょう。
裏地
裏地はグリーンを基調とした現行の物。
セージのボディとよく合います。
なお、同じモデルでもブラウンのモデルになると裏地も変わります。
こちらを参照。
真鍮アイコンとポケット
左身頃の下部には、次のようなポケットがあります。
この真鍮製のロゴは何とも言えないかっこよさがありますね。
このロゴはオリジナルの軍服では左胸の位置についていたもの。
つまりは銃弾から胸部を守るための物でした。それがモダナイズに伴い、デザインやタウンユースの関係から裾の位置に変更になったようです。
このディテールはこのジャケットの特徴ですが、実用性はありません。しかし、非常にロマンを感じます。
また、この中の物が落ちないようにするベルト×2もほかのバブアーで見ないディテール。
大きさも十分で、こだわりあんこ&ホイップ生どら焼きがそのまま入ります。
ただし、この真鍮のアイコンに、ドローコードがあたり、結構カチカチなります。
のちにかきますが、サイズ感の調整に役立つドローコードですが、搾りすぎるとこういうデメリット(?)もあります。
内胸ポケット
内側の胸ポケットについてです。
こちらはジップが付いており、中の物が落ちないようになっています。
ノーザンブリアなどのメインジップ横についているポケット同様の三角形の補強が隅についています。
なかにはタグが。
そして、このCOWEN COMMANDOは現行にしてはうれしい英国製。
ブルガリア製が増えてきている中、本国性はやはりおまけ程度にはうれしいモノ。
こだわっている方からするとよりうれしさも感じるのではないのでしょうか。
そんな左身頃に対して、右身頃の内側にはポケットは存在しません。
また、このジャケットは、ライナーの着装不可です。
正直ここはやや残念だなと思いますが、元来のジャケットの時からの使用らしくこのストイックさは受け入れるしかありません。
最も、僕はpatagoniaのベストやセーターを着こんでしまうのであまり関係ないかなぁと思います。
着画とサイズ感
続いて着画を元に、サイズ感について言及します。
僕は、172cm65㎏程度です。
肩幅は44㎝ぐらいなので目安にでもなれば。
正面から見ると、このような形。
エポレットはそこまで悪目立ちしません。
随所のポケットのフラップが反り返り、デザイン的なアクセントになっています。
袖についてはやや長めです。
このセージのジャケットは サイズ36ですが一度折ってます。
同サイズのビデイルでは気にならないので、このモデルは若干長めに設計されているのでしょう。
続いて、前を閉じてみました。
バブアーらしい、縦長目のシルエット。
ストレートに落ちる身幅と、セージのカラー、ポケットから非常にミリタリーぽさを感じます。
前を閉じてこれなので、私と同じ体型のかたならば「ミリタリージャケット」の感覚で羽織ることができると思います。
M-65やジャングルファティーグのような使い方を想定されるとよいでしょう。
さて、ここでウエストにあるドローコードを絞ってみましょう。
ウエスト位置にあるのは、よくあるタイプの(笑)ドローコード。
雨天用のダーハムにもついていましたがシルエットを変化させることができるので着方の幅が広がります。
(ドローコードの先、はみ出してますね)
ぎゅっと絞ると、ストレートラインにくびれが生まれ、色気が出てきます。
トレンチコートやINTERNATIONAL、ソルウェイジッパーのようなベルトとは細かいところは違いますが、同じように胸を大きく見せ男らしさを表現してくれていると思います。
サイズ違いとの比較
色違いでもあり、サイズ違いでもあるブラウンと比較してみましょう。
こちらはサイズ38。
シャツ、ジャケットの上から着てこんな感じ。
袖は2回折り返しています。
ジャケットの上から羽織ることができることから完全に、アウター(コート)としての働きをしてくれます。
同じようなレイヤードで比較してみましょう。
どちらもシャツにベストの上から着ています。
ポーズにも違いがあるため、一概に言えませんがやはり、セージのほうが「ジャケット」ブラウンのほうが「コート」のような印象を受けますね。
しかし、デザイン的なこともあるのでどちらの着方をするのかは好みに応じてでよいと思います。
妻に着てもらったら
セージのほうを妻に着てもらいました。
当日は仕事帰りでUNIQLOのパーカーを着ていました。
妻は身長165㎝程度で、UNIQLOではレディスMサイズくらいです。
そうなるとさすがに36でコート的な着方、いわゆるオーバーサイズの着方になると思います。
バブアー女子なんて言葉がありますが、女性が来てもデザインの男らしさが反転し、着こなせると思います。
まとめようナ
このジャケットのおすすめポイントをまとめると
- デザイン+オイルドの質感でかっこよく着られる。
- 人と被りにくいバブアー
- 歴史やロマンが詰まったデザイン
- サイズ感を変えて着こなしの幅が広げることができる。
- 現行なので比較的すぐ見つかる。
となります。
是非、いかがでしょうか。
男らしいこのジャケット、着てみませんか?