チャッカブーツは、脱ぎ履きのしやすさと、ドレスカジュアル両方行ける万能な形が非常に魅力です。
結構通年で活躍してくれます。
靴を脱ぐ習慣の日本にあって、履き口も大きく広げられるチャッカブーツは、仕事靴として、便利な道具になるのではと思います。
これまで、数年に渡り、活躍してくれていたのは、ジョンロブのGIONO(ジオーノ)
あまりにも便利なので、よく履いているのですが、茶靴のほうがコーデに合うときというのがどうしてもあり…
茶色のチャッカブーツもほしいな…なんて考えていた矢先、USEDの美品で良いものを見つけてしまったので、購入しました。
(それもまぁ、秋冬の話ですが…)
概要
CROCKETT&JONES / GLENCOE
言わずとしれたクロケット&ジョーンズのスエードチャッカブーツであるグレンコー。
ちなみにモデル名の由来は、イギリスの地名です。
タバコブラウンのスエードでいかにも「チャッカブーツ」という見た目をしています。
秋冬の格好、ツイードやコーデュロイなんかによく似合いそうですが、春夏のややカジュアルなスタイルにアクセントとして使うのもありでしょう。
ちなみに、クロケットのスエードシューズは、ウイングチップも愛用中。
6〜7年位履いていて、だいぶ自分のものになっている気がします。
ディテール
ラストについては後に言及しますが224ラストというクロケットでは、比較的有名どころのものです。
毛足については、先に挙げたフルブローグのカンタベリーに比べると短めです。
しかし、しっとりと指に吸い付くようなしなやかさ。
それもそのはずで、こちらはディアスキン(鹿革)スエードということです。
毛足だけでなく、革そのものもコシがありつつも柔らかく、本当に履きやすいです。
なんといってもクレープの歩き心地
ソールはクレープソールを装着。
クレープはややベタつくこともありますが、柔らかく歩きやすいことから人気ですね。
2023年現在、若者にはClarksが大人気ですが、形としても似ているかもしれません。
というのも、職場の若手に「Clarksですか?いいですね」といわれてしまいました。
経年変化
半年ほど、月2〜3回ほどの着用でこんな感じのシワが入りました。
もともと美品の中古品ですが、そこまで皺は入っていなかったので僕の歩行によるものでしょう。
もっと履き込んで、白っちゃけて、草臥れた感じになってからがホントのスエード泣きがします。
224lastについて
半世紀以上の歴史を誇り、現行モデルとして最古のラストとして知られる#224ラスト。同ラストを使用した「Chertsey」は、クロケット&ジョーンズのみならず、チャッカブーツの名品に数えられます。
引用:ラスト(木型)の紹介 | クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones) | Trading Post 公式通販
クロケットの代表チャッカブーツである、チルターンやチャートシーと同じラストになります。
ボリューミーで丸さも備えたスクエアトゥは一見相反する特徴のように見えて、その実混ざってしまえばいい塩梅です。
先に上げた2モデルが名品として数えられる理由もここにあるのでしょう
ところで、これらチャートシーとチルターンの2つの違いとしては、アイレットの数が挙げられます。
(チャートシーが2アイレットに対し、チルターンは3アイレット。)
ということは、こちらのブーツはチャートシーの親戚でしょうか。
じゃあ何が違うんだと言われると、クレープソールということでしょうかね。
もしかすると、他にもなにか細かいディテールの違いがあるのかもしれません。
気にしないけどね。
まとめようナ
黒のチャッカほどの汎用性はたしかにないものの、経年変化をより楽しめそうだったり、コーデの中にアクセントになったりと茶のスエードにはまた違った楽しみ方があると感じています。
今年の目標は、イメージを恐れずに春夏でもガンガン着用すること(豪雨以外の)雨天時でも履き込んで、いい味を出すことです。