当ブログではおなじみになりました洋服の色変え…
今回は草木染を行うのではなく脱色…
※脱色は、生地を傷めるので、参考にされる場合は自己責任で。
なお、別の脱色はこちら
弄るモノ
J.W BRINEのキャンバスカーゴパンツ。
このブランドについては以下。
イタリアで30年来ハンドメイドにこだわりを持ち続けているMANIFATTURE GENERALI srl社が立ち上げたGIACOMO RIZZO氏によるブランド。
全ての工程をイタリアでこなし、パンツ専業メーカーらしいハイクオリティーな物作り、非常にリアリティーのある加工など、高い技術を誇っています。
過去の栄光と現状
しっかりとしたキャンバス地で、耐久性は十分。イタリアメイドらしいスリムテーパードのシルエットとして、活躍しておりました。
最近は、そのヘビーデューティー的な様子から、平日の仕事着としてきておりました。
ガンガン着て、ガンガン洗って…を繰り返すことができるのは非常に魅力的だったのですが、そのような仕様の仕方をすると「アジ」の出方も相当早く…
ポケットのフラップ周辺はまだらに味が…
アタリを好む方々もいらっしゃるとおもいますが、自分は基本苦手…
ましては、これは色が黒いこともあり、しらっちゃけてしまいました。
おしりのところは特にひどく、濃淡がはっきりしてしまっています。
これではなんとなく「ボロ」っぽい。
30代以上が着る服は特に清潔感が必要かと思います。
ヴィンテージならまだしも、現行のものは特に。
まして、上半身にBarbour、フレラコなどの古着を着たい僕にとっては下半身は比較的きれい目にしておきたく…
対策
このままでは、捨ててしまうかもしれない…と思ったので手を加えることに。
いつもなら染めるのですが、今回は黒。
「黒染め」をしてもいいかなと思いましたが、全体的に薄くなれば、アタリが目立たなくなるんじゃないのか…
その昔、ジーンズは脱色したことがありましたがとても久しぶり。
さぁ挑戦だ。
脱色開始
準備するのは、「ハイター」。
ワイドハイターなら家にストックがありましたが、ワイドハイターでは脱色できないので、新たにキッチンハイターを。
キッチンハイターは余らせてもどうせ使うので、この際大容量で購入。
一度に200㎖しようするので、大容量のほうが気兼ねないですし。
まずは、洗濯機にパンツを入れ水を47ℓはり、ハイター200㎖を投入。
この状態で15分放置。
※さて、ここで比較のためにM65も入れてみました。
こちらは混紡。どうなるのか…
一度に長時間つけてしまうと、むらができてしまうので、適度に洗濯機を回します。今回は以下の手順で。
①十五分つけおき
②十五分洗濯機を回す
③十五分つけおき
④十五分洗濯機を回す
⑤十五分つけおき
⑥十五分洗濯機を回す
⑦十五分つけおき
⑧十五分洗濯機を回す
⑨すすぎ、脱水
⑧が終わった後です。
水が濁り、色が抜けてきていることが分かります。
この後⑨にうつり、乾燥させます。
一度目の脱色の結果
こちらが結果になります。
全体的に、色むらが減り、ブラックからチャコールグレーに変化。
また、生地全体が毛羽立ち、ベロアのように微光沢を放っていました。(写真わかりにくくすみません)
フラップのあたりによる色むらも多少は改善されています。
おしり部分の色むらも薄く。
だいぶ当初の目的通り、経年変化したところがなじんできています。
さて、このままでは終わらないこのパンツの脱色。
まだ色を抜いていきましょう。
続く。