5月某日、待ちに待った知らせが届くやいなや、Sewnへ行ってまいりました。
長きに渡って(コロナの影響やYOUTUBE撮影のためのスケジュール調整のため)、改造手術を受けていたALDENの引き渡しです。
これまでの経緯はこちら
概要
さて、冒頭のリンク先にもあるように、今回の改造は靴に負担がかかること、修理ができない可能性があることからSewnによる「エキシビション」ということで始まりました。
実際にこのような注文を受けることはしないようですが、このような腕のあるシューメイカーであることには変わりありません。
完成品はこちら
概要
Alden961 / Sewn shoe-maker Custom.ver
ついに完成となりました。
いやぁ、フラットソール+ごつい積み上げ。
更に加えてコマンドソールでめちゃくちゃ男らしい出来となっております。
正面から見てもその迫力ある姿は目を引きますね。
今回のCustomのまとめ
今回は、「ボロボロのALDENを再生する」ということと、どうせなら新たなる靴として生まれ変わらせるということが目的でした。
そのため
- ALDEN分解(なかぞこまで外し、完全にアッパーのみに)
- アッパーの破棄口周辺のほつれの補強
- 吊り込み直し(完全に同じラストはないので、近いもので行う)
- すくい直し
- リウェルト
- アウトソールをつける
- コマンドソール
- 革の積み上げでのフラットソール化
となっていました。
これを完全に行ってしまうSewnの技術力はすごいと思います。
サイドからのアングルでは、その大迫力のソールをしっかりと見ることができます。
モカシン縫いと、分厚いソールは相性がよいですね。
カジュアルシューズとしての貫禄をました気がします。
履いてみたところ
早速、店内で試着させてもらいました。
この日は、ジーンズを履いていたので、よりアメリカンなテイスト。
靴単体で見ると結構目立つ厚底ですが、こうしてみるとそこまで悪目立ちする感じはありません。
自分視点で見ると、 本当に目立たず 笑
普通のUチップに見えます。
肝心の着心地は・・・
釣り込み直し魔改造フラットソールalden
— そろそろ (@resorosoro40) 2021年5月3日
めっちゃかっこいいけど、やっぱりこれ下駄ですね。
ソールが「返り」を学ぶ気がない#alden pic.twitter.com/sepwDGggcm
まぁ、さすがに返りは悪いです。
しかし、アッパーがユーズドなので、そこまで足を壊しかねないほどのは着心地ではありません。
地道に履いて鳴らしていこうと思います。
ただし、フラットソールの安定感はいいですね。
レッドウイングのポストマンなんかもそうですが、やはり地面への接地面が増えると履きやすい。
ここまでの大工事ではないにせよ、オールソール時にフラットソールを選択するのもありかもしれません。
まとめようナ
長い時間をかけて カスタムしてもらったこのALDEN。
唯一無二の存在として、大切にしていこうと思います。
まだまだソールは硬いですが、ジーンズやレザージャケットなんかのタフなアイテムと合わせたいです。
さすがのビスポークメーカー、そして底付けを得意とするSewnの技術力はさすがの一言ですね。