革製品のエイジングは、男性にとって趣味の一つになるくらい奥が深いものです。
使い込まれ、独特の表情になった革は、愛着も重なり、ひとしおの魅力を感じるでしょう。
また、30代ともなると、新品の革製品よりは、使い込まれ味の出たものを手にしている方が格好良かったりします。
さて、経年変化するのは革靴やブーツだけではありません。
スニーカーだって、変化するのです。
Spring Court B2
まず最初に見るのは、2年ほど前に購入したスプリングコートのB2。
ミドルカットで野暮ったさもありますが、履きやすい柔らかいラムレザーが特徴の一足です。
2年間、週一で履いています。
現在の様子がこちら
新品時がこちら
だいぶ、クッタリとしています。
ハリのあった革はしなやかになり、完全に足についてくるようになりました。
靴としての表情も、とてもリラックス。
サイドからはこちら。
側面に波打つように入ったシワは、履き込みの証。
僕と打ち解けているような感じです。
後ろから見てもしわしわ。
でも、この感じがいいんですよね。
スプリングコートのレザーはもともと柔らかめですが、履き込むことで、もっと屈曲性が増し、ぷにぷにとしたインソールと相まって、足にくっつくような履き心地になります。
基本の手入れは、サフィールのレザーローションです。
でもまぁ、スニーカーなので、固く絞った水雑巾で拭いているのが多いですね。
履いたところはこちらです。
当たり前ですが、足が入るとしわも伸び、表情がよりしゃっきりします。
シュー単が曲がっているせいで、右足の甲に革のねじれが発生していますが、その分革の柔らかさがわかると思います。
ちなみに、妻のスプリングコート。
こちらは、ローカット。
まだ、購入して半年なので、革の表情が固いです。
New Balance 990
続いてはこちらのNB。
2年半くらいの履き込みです。こちらも先程と同じく週一。
現在の姿がこちら。
ちなみに、靴紐はベージュのエラスティックにカスタムしてます。
購入当時はこちら。
鮮やかなイエロースエードでしたが、すっかり褪色し、くすんだ表情に。
全体的に重心も下がってきて、丸みを帯びています。
ニューバランスは、木型が良いので、それでも立体的なのは流石ですね。
爪先付近はより、黒ずみました。
悪く言えば汚いのですが、迫力が増したと捉えて。
履き込むことで、屈曲を繰り返し靴はどうしても重心が下がります。
トゥもより、ぽってりと。
履き口もややほつれ気味。
こういうのも、他人の靴だとボロに見えますが、自分のだとちょっと愛着。
履くことによって、エラスティックのシューレースが伸び、表情がよくなりますね。
くすんだイエローとベージュの相性がよくマッチしていると思います。
履き心地はさすがのニューバランス。
相変わらず足をしっかりと支え、日ごろの疲労軽減に一役買っています。
New Balance 991
最後は、こちらのNB991
ゴツくて、格好良く、いなたいカラーが自慢の相棒です。
購入から3年半。こちらは、2週に一回ほど。
現在はこちら。
購入当時はこちら
990ほどの変化は見受けられませんが、やはり少し褪色し白っぽくなっています。
色抜けしている感じ。
特に、アッパーのあたりが、履き皺に合わせて白くなっています。
とはいえ、大きく変わった…と感じないのはこの991が、質実剛健のイギリス製だからでしょうか。
カチカチだった履き心地は多少柔和な感じになりましたが、先程の2つに比べるとツンとした態度があります。
こいつは、最後まで堅牢に行くのでしょう。
まとめようナ
今回はスニーカーの経年変化について、まとめてみました。
スニーカーは、革靴のように、磨いて光らせるようなことはあまりしませんし、スエード系のものもどこかラフに履きがち。
ハードな使用で、経年変化もハード目ですが、それ故の褪色や大きい変化が楽しいです。
思えばあまりキャンバスのスニーカーを、大人になってから履いていません。レザー製品ばっか。
今後はキャンバスのスニーカーもクタクタになるまで履いて見るのも良いかもしれません。