「欲しい」と思っていた、レザージャケットを購入しました。
セレクトショップ、ネットショップ、大手リユースショップ様々なところで試着を繰り返し正直なかなかしっくりくるものがなくて…
- 丈が短すぎる
- 予算オーバー
- 革質が納得いかない
なんかはかなり多かったですね…
そして、ついにある日納得がいくものを見つけたのは、「買取王国」でした。
美中古品で予算もかなり抑えられ大満足。
すぐにブログに挙げたかったのですが、更新が遅れてしまい…(笑)
ちょっとだけ着こんだ状態になりましたが、ご紹介します。
概要
Aero Leather / LONG HALFBELT
見つけたのは、ブラックのホースハイド輝く重厚なジャケット。
王道の「エアロレザー」の物になります。
まだまだ着るときに「ぎしぎし」となり、手に持った時には「重い!」と声が出ますが、その「不便さ」は反比例して「魅力」に思える不思議なもの。
Aero Leather(エアロレザー)とは
スコットランドのブランド
エアロレザークロージング社はケン・カルダーが英国ロンドンで1975年に創業、1983年にスコットランド、ガラシールズへ移り、世界で最も品質の良いフロントクォーターという馬革を使用したレザージャケット等を製造、販売をしております。
アメカジに合わせている方をSNSなんかでよく見るので、アメリカのブランドと思っていました(笑)
実は、MADE IN SCOTLANDなんですね。
長寿メーカーの多いトラッドファッション界において、70年代創業は「老舗」というわけではないですが、歴史だけが重要なわけではないので。
こだわりの生産工程
エアロレザーの製造工程は全てにおいて最善を達成すべく、熟練工により革の選別にはじまり、革・ライニングは丁寧に全て熟練工が手で切り出し、(中略)一人のミシン職人が(自分の名前とともに)一着を縫い終えると次は品質管理者が28箇所にも及ぶ審査をしたのち合格したジャケットのみが出荷されます。現在職人は9名で、今後も小規模な工場で品質最優先の体制を変えるつもりはなく、大量生産化することはありません。画像、本文引用元:上記公式リンク
少人数制の、ハンドメイド感が強いこだわりのブランドですね。
ミシン職人の名前は、僕のジャケットにもありました。
作りてはMJさん?
マイケルかな?松潤かな?
いずれにせよ、職人の手によるゴリゴリのジャケット。
なじむまでの単位が非常に長そうですが、これもまた「趣味」としてエイジングが楽しめます。
Model :LONG HALF BELT(ロングハーフベルト)
さて、そんなエアロレザーには定番人気のモデルがあり、それは
- ハーフベルト
- ハイウェイマン
「定番のハーフベルト」
画像引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/earthmarket1/aeroleather-halfbelt.html
しかし、これらは「着丈」の問題でどうにもしっくりこず…
アメカジに振るならかっこよいのですが、もう少し「落ち着きが欲しい」というか…
元々「カーコートタイプ」も購入選択肢に入れていたので、着丈はお尻にかかる位がいいいなと思っていたのです。
そんな中でであったのがこちらの「LONG HALFBELT(ロングハーフベルト)」
画像引用:LONG HALFBELT | エアロレザークロージングジャパン株式会社
クラシカルで牧歌的雰囲気のある定番ロングジャケット。
どんなシチュエーションでも存在感のある「大人の美学」を演出。
フォーマルな着こなしも可能です。
ハーフベルトより、若干着丈が長くなり、ポケットもフラップ付になっています。
着丈の問題を解決しつつ、カーコートのようにポケットついているわけでもないので、ややきれい目なコーデにも合わせられます。(工夫は必要ですが)
さすがに、「フォーマルな着こなし」は無理だと思いますが、この辺は広告の表現でしょう。
- 所有する福とのバランス(ドレッシーなものも着る)
- 体型(がっちりしていない)
- 年齢(30代)
という自分の条件には、こちらのモデルのほうが似合うだろうということは、購入の決め手になりました。
中古購入時の状態
全体的な経年変化(エイジング)
こちらは全体的に美品でした。
ところどころ若干の擦れや一部のひび割れはありつつ、まだまだ固さも十分。
上の画像の様に、自立(通称:エアロ立ち)します。
しかも、裏地の摩擦係数も高そうなため、入れたままのハンガーも落ちません(笑)
ひび割れ
腰回りのベルト周辺はさすがに、ひび割れしていました。
曲がったり、ひっぱられたり負担がかかるところですし、 仕方ないですね。
しかしこれくらいならば気にしません。
ディテール
馬革(ホースハイド)
素材はホースハイド(馬革)です。
光沢があり、いかにも堅牢なこちらはホーウィン社の物。
フロントクオーターホースハイド)
100年以上の歴史を持つ超老舗Horweenホーウィン社が自信を持って生産する世界最高と言えるクロームエクセル・ホースハイド。エアロレザーが世界で唯一独占使用しております。エアロレザーの最も代表的なレザー。
まだまだ固いですが、エイジングが進んでいる部分や屈曲部はしなやかさをもったまま、柔らかさが生まれています。
裏地はツイード
裏地はネップ感のあるツイード。
スコットランドのブランドらしい洗濯ですね。
薄手なのでハリスツイードのようなゴワゴワ感は少なめ。
飛行機タグと年代
タグは、通称「飛行機タグ」です。
色々なタグがあり、情報もそんなにネットにないですが(探せばあるのかもしれませんが…)
MADE IN SCOTLANDの表記があるので、90'Sじゃないのかなと思っています。
アクションプリーツ
乗馬、バイクなどの前傾姿勢て腕を前に出すジャケットにつけられるアクションプリーツ。
すごく深いわけではありませんが、これがあるかないかで、日本人に多い前肩に対応度が違うような気がします。
ポケットの中のスレーキ
フラップポケットのサイドからも手を入れられるようになっています。
ウォーマーポケットのような役割かナ?
ポケットの中のコットンも、しっかりとした打ち込みの物。
タフなポケットは個人的には好きです。
気になる謎…
この胸ポケットですが、一般的に流通しているものに比べ、傾斜の角度が急です。
ネットで見る限り、こういった個体もあるようですが、 これはいったい?
個体差なのか、年代的なモノなのか…
クリームで手入れ(メンテナンス)する
専用クリームは高いので、同じ馬の馬油(ソンバーユ)を仕様。
手順は以下の通り
- 固く絞った水拭きタオルで拭く
- クリームを薄く延ばし、ブラシで刷り込む
- 気になる乾燥部・屈曲部はやや多めに刷り込む
乾燥していたところにオイルがはいり、 着やすくなりました。
この辺は革靴と同じですね。
ソンバーユ自体、比較的「さらっと系」のクリームなので塗りやすいですね。
もともとは、お肌の手入れ用なので、人体にも優しく安心です(笑)
コーディネートとサイズ感
サイズ感
Shirts:Brooks Brothers
Pants:KOJIMA GENES
Belt:REAL HARNESS
身長172㎝
体重65kg
サイズ36です。
若干タイトで袖丈が短めですが、肩の線からこんなもんかなと。
あまり着こめないので、肌着+シャツ+(ベスト)が限界かな…
気を付けたい着こなしのポイント
素材感が強く、光沢もしっかりしているホースハイド。
主張はしっかりするので、他の物を脇役に沿えるとよいでしょう。
今回は、親和性の高いジーンズと大人っぽく見せてくれる定番の白シャツで。
ここにはやはりタフなベルト…ということで、スティラップレザーのリアルハーネスを。
まとめようナ
キムタクはかっこいいけれど…
エアロレザーといえば、キムタク…なんて人もいるかもしれません。
しかし、僕にはああいったアメカジに振る着方は今のところできません。
ややトラッドなアイテムと混ぜつつうまく着ていきたいと思います。
さて、今回革ジャンを探すに当たって、いくつか本も読みました。
やはりこの手のアイテムはライトニングが役に立ちますね。
こちらは「ヘラクラス」という型。
独特のパターンがかっこいいですね。
中古ではこんなものもありました。
いいエイジングですね