あっというまに「春」は終わり、夏のような気候です。
SSシーズンというくくりにあって、なかなかSPRINGとSUMMERで同じアイテムを着用する…というのはこの日本の暑さでは難しいのではないでしょうか
温暖化に伴う「春の減少」という話題は、服好きの間では「春物が着られない」「すぐにクールビズがくるせいで、ネクタイ&ジャケットを楽しめない」なんて意見もよく目にしますね。
そんな最中「春物」を購入しました。
本当は、購入したのは3月頭なんですが、微妙に寝かせていたら、Blogでの紹介も、実際の着用も機を逸したというのが真実です。
今回はヴィンテージの春物ジャケットです。
概要
Lee / Westerner(Vintage)
リーバイス、ラングラーと合わせてアメリカジーンズブランドの御三家のLee。
しかし、もともと食品会社であったり、ジーンズにおしゃれさを持ち込んだりと、ちょっと毛色の違う印象があります。
そんなLeeの名品「ウエスターナー」
朝日を背景に黄色っぽくなってますが、正真正銘オフホワイトのジャケットです。
コーディネートしてみた記事はこちら
Lee:ウエスターナーとは
オフホワイトジャケットの名品
カウボーイたちのドレスアップに欠かせないアイテムとして、広く受け入れられてきたウエスターナー。
その後お洒落な東海岸のアイビー達に愛用されることによって、その名を広く世界に轟せている。
「アイビーリーガー」にも愛されたというのが、枕詞につくアイテムで、名品トラッドアイテムに数えられます。
この「白アウター」なのに、真っ白で爽やかすぎず使いやすい程度のオフホワイト。
実用性とさわやかさの塩梅が丁度いいですね。
白の清潔感は、相手にも安心感を与えてくれますが、一歩間違えると爽やかすぎて胡散臭い/使いにくい…となりがちですから。
コットンサテン(繻子)の生地
生地の特徴は「コットンサテン」
いわゆる繻子織というやつで、光沢がありつつも目が詰まっているのでしなやかで丈夫です。
人気のモールスキンも、この繻子織り。
モールスキンは横糸の量を詰めているものですが、たしかこのウエスターナーは経糸が多いんだっけな?
とにかく、しなやかでコシのある生地が魅力的で。
パリッとした他のライトアウターとは違った気分にさせてくれます。
パンツも存在する
というか、むしろこっちのほうが「アイビーリーガー」なんちゃらかんちゃらの話ですね。
アイビー大学の方々、ジーンズはカジュアルすぎて…でもこちらは許されたという逸話があったと思います。
アーカイブスでの復刻
1960年代のアイビーブームの火付け役として人気を博したウエスターナーパンツを復刻
カラーパンツの先駆けとなったヴィンテージ=太いという観念を払拭するシェイプアップされた現代的なシルエット。
素材にWestweaveというサテン地を使用しているのが特徴です。
現在、エドウィンがLeeのライセンスを買い取っていますが、 こちらは結構本気で復刻したもの。
リーバイスで言うところのヴィンテージクロージングラインのようなもので、〇〇年モデルというのがあります。
現行よりもちょっぴり高いですが、その分生地やディテールにもこだわっています。
タグと年代
年代も大事ですが、まずはサイズは40
このウエスターナージャケットの着丈はレギュラーなので、まあまあ着丈が短いんですよね(これがロングのモデルになると変わります。)
さて年代の話。Leeのタグのところにサークルアールがないので、59年代〜60年代前半らしいです。
こちらの古着屋さんのサイトが参考になります。
とはいえ、こちらのピスネームを見ると「(消えかけていますが)Rあり」
ということで60年代の前半であると推測できます。
ところで、この丸いポケット、LeeのGジャンの101Jなんかにも代表されるディテールですが、ここが好きなんですよ。
オフホワイトと相まって非常に角の取れたいい雰囲気を出してくれます。
着用サイズ感
ジャストサイズなら38ですが、先程も述べたように結構なショート丈(この写真じゃわかりませんね。)
気持ち肩を落としたほうがベストバランスです。
いったんまとめようナ
コーディネートについては次回
というわけで、コーデについては、また次の記事に回します。
暑くなってしまってなかなか日中に着る機会もなく、夜は外出することがなく…ではありますが、来年の春こそは着たい…と期待をかけておきます。