以前、「少し前の雑誌を読む」と称し、おすすめのPOPEYEのバックナンバーについてお話しました。
今回はその中での予告通り、BRUTUS。
様々な特集のあるカルチャー紙ですが、一応今回は年二回出るファッション特集について出お話したいと思います。
BRUTUSについて
雑誌概要
magazineworld.jp
1980年5月創刊のライフスタイル・カルチャー雑誌です。
毎月1日・15日発売と月に二回発売されています。
実は、「ブルータス」の名前は、アメリカコミック『ポパイ』に登場する水夫のキャラクター「ブルート」かららしいです。
ターゲットは30代から40代の男性となってます。
僕は、美容院の待っているときの本で進められて知りました。
ファッション特集
おすすめのバックナンバー
(写真に光が反射していてすみません)
Be a Good Man
こちらは今読んでも、内容は古臭くなく、「ベーシックな」おしゃれを表現してくれています。
「センスが良い」とはどういうことなのか、自分とファッションとの付き合い方はどうなのかを考えさせてくれます。
様々な人の愛用品や「ルール」を見れます。
センスがいい(と感じさせてくれる)人の愛用品や、その者についての語りは見ていて非常に興味をそそります。
ジーンズの特集もありました。
こちらはA.P.Cのニュースタンダードと505をインチアップして履くことで同印象が変わるのかという特集。
比較的シルエットがクリーンかつ普遍的なデニムで、インチアップのシルエットを言及するのが当時は新鮮でした。
BRUTUSファッション特集ではおなじみの数珠繋ぎ特集も、この号から始まりました。一人目は中室さん。
ソニアパークによる、アイテム紹介も。
ソニアパークといえば「ショッピングマニュアル」
リンク
アーツ&サイエンスを企画するソニアのセンスが光る一品が紹介された本書ですが、このBRUTUSでも似たような特集を目にすることができます。
Fashionの細かいこと
こちらはその翌年の特集。
一番好きなのは、デザイナーたちの信念をフォーカスした企画。
A.P.Cのジャントゥイトゥのアーカイブが載っていたり
ナイジェルケーボンの「洗濯」というか、「洗う」という行為についての哲学が語られています。
また、サンローランのタキシード(スモーキングジャケット)の解体特集も目を引きます。
最初のルックもセンスを感じます。
とにかくこの号は「きれい」というか「アーティスティックの中の美しさ」が光る号で合ったような気がします。
ファッションデザイナーの細かいこだわりや、思いを感じられる号です。
似合うの決め手
こちらはそれから数年後
最近の特集では「服のすばらしさ」ではなく「着るときの思い」や「哲学」といった、着手の内面にフォーカスが当たっていると思います。
「高級品だから」「見た目がおしゃれだから」ではなく、「どうやって着るか」を考える特集であると思います。
和装は着ないけど、見る分には美しい。
人はなぜ、ユニフォームが好きなのかという特集では、戦時中のダッフルの写真も。
この「たっぷり」としたシルエット。
かっこいいですね。
ヨウジヤマモトのインタビューも面白かったです。
そして、別閉じになっている冊子にはさまざまな方々の「ファッション」をテーマにした対談も。
個人的に好きなのは哲学者の千葉雅也氏とUAの栗野宏文氏の対談。
「ファッションは自己実現だ」とよく言われますが、「着る」ことや「似合う」ことそして「表現する」ことにはどんなつながりがあるのか、改めて考えさせられる特集でした。
まとめようナ
POPEYEに比べ、やや「大人」にフォーカスしている分、「上質」や「思想」的なBRUTUS。
もちろんこの他のファッション特集も面白いですし、ファッション特集以外にも面白いものもありますので、気になるものがあれば、バックナンバーでも購入されることをお勧めします。
紹介は割愛させていただきますが、所有するバックナンバーでおすすめなもののリンクを張っておきますね。